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2011/04/02 (Sat) 02:00

福島原発今後、食品放射性物質基準値は妥当か

2011年3月17日に制定された放射性物質食品暫定規制値は妥当かどうかを検証する。

放射性物質名食品種類日本欧州WHO
(非常時)
WHO
(平常時)
ヨウ素
(代表元素  I-131)
乳幼児飲料水・食品10015010010
飲料水・牛乳・乳製品30050010010
野菜類(根菜・芋類を除く)200020001000 
セシウム
(代表元素 Cs-137)
乳幼児飲料水・食品2004001000 
飲料水・牛乳・乳製品20010001000 
野菜類・穀類・肉・卵・魚・その他50012501000 
ウラン
(代表元素 U-235)
飲料水・牛乳・乳製品・幼児用食品20   
野菜類・穀類・肉・卵・魚・その他100   
プルトニウム類
(代表元素 Pt-239)
飲料水・牛乳・乳製品・幼児用食品1 1 
野菜類・穀類・肉・卵・魚・その他10 10 
表1 放射性物質含有規制値(単位 Bq/kg 空欄は未調査)
日本=2011年3月17日暫定規制値
欧州=EURATOM(欧州原子力共同体)事故等の非常時の規制値

この表を見ると、欧州に比べれば値は全て低く、WHOの非常時の値と比べると、ヨウ素が高くセシウムが低く、全体としては低めの設定であり、非常時の規制値としては、これだけ見ればほぼ妥当と考えられる。

次に大人の規制値ギリギリの食品だけを1年を通じて摂取し続けた場合の実効被曝量(Sv)を計算してみる。ここで以下の仮定をする。
水分摂取量 1日2.5kg
固形物摂取量 1日1.5kg、内根菜芋類を除く野菜類が0.3kg含まれるとする。

計算式は以下になる。
実効被曝線量(Sv) =
放射能濃度(Bq/kg) × 実効線量係数(Sv/Bq) × 摂取量(kg/日) × 摂取日数(365日)

元素食品実効線量係数実効被曝線量
I-131飲料2.5kg2.2×10^-8 Sv/Bq6.0 mSv
I-131根菜芋類を除く野菜類0.3kg2.2×10^-8 Sv/Bq4.8 mSv
Cs-137飲料2.5kg1.3×10^-8 Sv/Bq2.4 mSv
Cs-137食物1.5kg1.3×10^-8 Sv/Bq3.6 mSv
U-235飲料2.5kg4.7×10^-8 Sv/Bq0.9 mSv
U-235食物1.5kg4.7×10^-8 Sv/Bq2.6 mSv
Pt-239飲料2.5kg2.5×10^-7 Sv/Bq0.2 mSv
Pt-239食物1.5kg2.5×10^-7 Sv/Bq1.4 mSv
合計  21.9 mSv
表2 食品からの年間最大被曝量
実効線量係数は経口で摂取した場合のベクレルからシーベルトの換算係数

ここで21.9mSvが高いのか低いのかを評価してみる。

ここで評価基準となる3つの値を提示する。この3つくらいは常識として憶えておいていただきたい。
1mSv。一般人の自然被曝と医療を除いた以外の年間累積被曝量規制値。
10mSv。世界で最も自然放射線量の多い地域の年間自然放射線量。
100mSv。年間累積被曝量が100mSvに達すると健康に影響し、発癌率が0.5%増す。
さらに参考値として以下の2つ。
2.4mSv。地球上の年間の自然放射線量平均。
50mSv。日本政府基準では、実質累積被曝量が50mSvを超えると避難指示。
1mSvは安全、10mSvを超えると注意レベル、100mSvを超えると警告レベルと憶えておくと簡単だろう。

こうしてみると年間21.9mSvは注意レベルになる。しかし実際にはそんなに規制値ギリギリの食品ばかりを摂取しないであろうこと、非常時の暫定値であるということであれば、まあまあ妥当な値であると考えられる。

注意すべきはこの値を引き上げようとする動きがあることと、果たして非常時(1年以内)で済むのかということである。これについては厳しく監視をしていきたい。

追記として、このような計算はやろうと思えば誰にでもできる。自分で計算してみて単位に慣れれば、何ccとか何kgとか何cmとかのように、感覚として分かるようになってくる。人によって摂取量は異なり、年齢などによっても影響は異なり、また大気中放射線量による被曝量も加算する必要もあるだろう。それによって値が高いのか低いのかの評価は、それぞれの感覚によって異なる。面倒だとは思わずに是非自分で計算して感覚を掴んでいただきたい。政府やマスコミなどの発表する「直ちに人体に影響はない」などの言葉に疑心暗鬼なることなく、自分で判断できるようにしていただきたい。

参考URL
食安発0317第3号 平成23年3月17日(日本基準値)
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001558e-img/2r9852000001559v.pdf
Radioactive contamination of food risks: experts(欧州基準値)
http://au.news.yahoo.com/thewest/a/-/world/9041428/radioactive-contamination-of-%3Cspan%20class='highlight_normal%20highlight_food'%3Efood%3C/span%3E-risks-experts/
WHO Radiation Emergency Guidelines (WHO放射線非常時ガイダンス 13ページ)
http://www.who.int/ionizing_radiation/a_e/en/Radiation_emergency_guidelines.pdf
WHO Guidelines for drinking-water quality (飲料水水質ガイドライン 202-203ページ)
http://www.who.int/water_sanitation_health/dwq/fulltext.pdf
ベクレル(Bq)、シーベルト(Sv)計算・換算(換算機能あり)
http://testpage.jp/m/tool/bq_sv.php
緊急医療被ばくのホームページ ≪内部被ばくに関する線量換算係数≫
http://www.remnet.jp/lecture/b05_01/4_1.html
ウィキペディア シーベルト (実効線量(mSv)の影響の表)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%88
ぶらり一人旅 ★☆★ 水道水の放射性ヨウ素131 国際基準まとめ(ソースあり)★☆★
http://nakamu.blog.ocn.ne.jp/hitori/2011/03/131_cd85.html


当ブログ原発事故関連記事
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3/28福島原発今後の予想
福島原発今後、食品放射性物質基準値は妥当か
福島原発今後の予測被曝量計算方法
乳児ための放射性母乳傾向と対策
福島原発プルトニウムの危険性評価
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2011/04/05 (Tue) 02:00

福島原発今後の予測被曝量計算方法

これまで被曝量の予測計算方法は何回か書いてきたが、断片的だったので整理してみる。予測被曝量は地域や年齢などによって全く異なるので、是非各自で計算していただきたい。計算自体は小学生の算数の応用問題によくある難易度レベルなので、めんどくさがらずに落ち着いて計算していただきたい。一度やってみて単位に慣れれば、その後は何kgとか何cmとか何ccのように感覚が掴めるようになる。そうなれば、政府の発表する「直ちに健康に影響はない」などの言葉に惑わされることがなくなる。自分を自分で守るため、是非やっていただきたい。

先ず原発作業員などを除く一般の人の被曝経路は以下の4つである。
1.大気中放射線による外部被曝
2.大気中に浮遊している放射性物質の呼吸からの吸引による内部被曝
3.飲料からの経口による内部被曝
4.食物からの経口による内部被曝

基本的計算手順は以下になる。
  1. 大気中放射線被曝量を、過去のデータより、状況が好転も悪化もしないと仮定して計算して、1年分に換算する。
  2. 吸引による被曝量は、大気中放射線による被曝量とほぼ同量なので、1番と同じ値とする。
  3. 飲料からの内部被曝は、過去データがある場合は過去のデータより、状況が好転も悪化もしないと仮定して計算して、1年分に換算する。過去データが無い場合は、暫定基準値ギリギリの飲料だけを摂取したとして、1年間の被曝量を計算する。
  4. 食物からの内部被曝は、暫定基準値ギリギリの飲料だけを摂取したとして、1年間の被曝量を計算する。
  5. 放射線量により人体に影響を与える度合いの表と、1番から4番を合算して影響度を推測する。
これは今後事態が好転も悪化もせず、かつ暫定規制値ギリギリの食品ばかりを摂取した場合の1年間の被曝量である。これは自然放射線による被曝も含む。

もう少し予測を正確にするなら、1番と2番に関しては今後事態が好転するか悪化するかを予想して、その分加減をする。3番に関しては、過去の発表されたデータを元に、平均して規制値の何割くらい汚染されているかを推測して計算する。4番に関しては、食物汚染は広がると可能性が高いのでその分を加味して、平均して規制値の何割くらい汚染されているかを推測して計算する。

厳密に言えばそれぞれの被曝経路、放射性物質の種類、被曝部位、長期被曝か短期被曝か、年齢などよって影響度が違うらしいが、一応目安にはなる。なお経口での内部被曝のベクレル-シーベルト変換係数ついては、経口内部被曝であることと年齢を加味して換算係数が求められている。

過去のデータについては一元管理されていないので、面倒だが各自で検索していただきたい。ちなみにサイトによっては最新のデータだけ公表されて、過去のデータが消去されている場合もある。国には、是非事故以来のデータを一元管理するようにしていただきたい。その場合、国はごく簡単なAPI(アプリケーション・プログラミング・インタフェース)でデータ配信だけを提供すればよい。そのデータを表にしたりグラフや地図などの図式化するのは民間に任せればよい。その方が見やすくまた早くできる。


では実際の計算例を茨城県水戸市の例で。

・大気中放射線による外部被曝量
データは以下のURLを参考データにする。
http://mextrad.blob.core.windows.net/page/08_Ibaraki.html

一時間あたりの被曝量平均は
3/15-3/16 2日間 0.6μSv
3/17-3/20 4日間 0.2μSv
3/21-3/26 6日間 0.3μSv
3/27-4/02 7日間 0.2μSv
4/03以降346日間 0.25μSv と仮定する。

3/15-4/02 までの実績被曝累計は
0.6μSv × 24時間 × 2日 + 0.2μSv × 24時間 × 4日 + 0.3μSv × 24時間 × 2日 + 0.2μSv × 24時間 × 7日 = 134.4μSv(マイクロシーベルト)
4/03以降346日間の予想被曝累計は
0.25μSv × 24時間 × 346日 = 2076μSv(マイクロシーベルト)
1年間での予想被曝累計は
134.4μSv + 2076μSv = 2210.4μSv ≒ 2.21mSv(ミリシーベルト)

・大気中に浮遊している放射性物質の呼吸からの吸引による内部被曝量
大気中放射線による外部被曝量と同量として
2.21mSv(ミリシーベルト)

・飲料からの経口による内部被曝
飲料は水、お茶、コーヒー、味噌汁、牛乳など全てそれに加えて炊飯などの水も加味して、1日2.5kg摂取すると仮定する。水質については水戸市のデータは日数が少なく、またセシウムが不検出となっていて信頼性が低いので、水戸市の近くで信頼性が高いと思われる牛久市のデータを借用する。
http://www.ibananww.ne.jp/kakonosokuteichi.htm
左側がヨウ素(I-131)、右側がセシウム類全ての合計である。

03/25 91.7Bq/kg 6.08Bq/kg
03/26 76.2Bq/kg 4.38Bq/kg
03/27 11.7Bq/kg 5.4Bq/kg
03/28 不検出 不検出
03/29 12.4Bq/kg 2.37Bq/kg
03/30 10.1Bq/kg 2.37Bq/kg
03/31 7.9Bq/kg 1.44Bq/kg
04/01 6.5Bq/kg 不検出
04/02 6.2Bq/kg 1.19Bq/kg
04/03 7.2Bq/kg 不検出

平均値を計算すると
ヨウ素22.99Bq/kg、セシウム2.323Bq/kg

ベクレル-シーベルト換算表は以下。

年齢I-131Cs-137U-235Pt-239
0-10.180.0210.354.2
1-20.180.0120.085 
2-70.100.00960.085 
7-120.0520.0100.0710.27
12-170.0340.0130.070 
17歳以上0.0220.0130.0470.25
表1 主な放射性元素の経口による実効線量係数(単位 μSv/Bq 空欄は未調査)

1日2.5kgの水分を摂取するとして、上記の換算表を用いて成人の1年間の被曝量を求めると
ヨウ素
22.99Bq/kg × 2.5kg × 365日 × 0.022 μSv/Bq ≒450μSv = 0.45mSv
セシウム
2.323Bq/kg × 2.5kg × 365日 × 0.013 μSv/Bq ≒30μSv = 0.03mSv
両方足すと
0.45mSv + 0.03mSv = 0.48mSv

規制値ギリギリの水分だけを摂取した場合も計算する。(表2参照)
ヨウ素
300Bq/kg × 2.5kg × 365日 × 0.022 μSv/Bq ≒ 6020μSv = 6.02mSv
セシウム
200Bq/kg × 2.5kg × 365日 × 0.013 μSv/Bq ≒ 2370μSv = 2.37mSv
ウラン
20Bq/kg × 2.5kg × 365日 × 0.047 μSv/Bq ≒ 860μSv = 0.86mSv
プルトニウム
1Bq/kg × 2.5kg × 365日 × 0.25 μSv/Bq ≒ 230μSv = 0.23mSv
全部足すと
6.02mSv + 2.37mSv + 0.86mSv + 0.23mSv ≒ 9.48mSv

・食物からの経口による内部被曝
食物からの経口による内部被曝が一番予想が難しい。市場にどの程度汚染された食品が出回るかが予想できないためである。とりあえず暫定規制値がどうなっているかをご覧いただきたい。

放射性物質名食品種類日本欧州WHO
(非常時)
WHO
(平常時)
ヨウ素
(代表元素  I-131)
乳幼児飲料水・食品10015010010
飲料水・牛乳・乳製品30050010010
野菜類(根菜・芋類を除く)200020001000 
セシウム
(代表元素 Cs-137)
乳幼児飲料水・食品2004001000 
飲料水・牛乳・乳製品20010001000 
野菜類・穀類・肉・卵・魚・その他50012501000 
ウラン
(代表元素 U-235)
飲料水・牛乳・乳製品・幼児用食品20   
野菜類・穀類・肉・卵・魚・その他100   
プルトニウム類
(代表元素 Pt-239)
飲料水・牛乳・乳製品・幼児用食品1 1 
野菜類・穀類・肉・卵・魚・その他10 10 
表2 放射性物質含有規制値(単位 Bq/kg 空欄は未調査)
日本=2011年3月17日暫定規制値
欧州=EURATOM(欧州原子力共同体)事故等の非常時の規制値

執筆現在、ヨウ素については根菜・芋類を除く野菜以外の規制値がないが、4月4日、魚介類からも検出された。今後規制値が設定されるものと思われる。そこで魚類については野菜類と同じ規制値となると仮定し、毎日規制値ギリギリの食品1.5kgを1年間食べるとし、その内野菜類と魚介類を0.5kg含むと仮定して以下の計算をする。

ヨウ素
2000Bq/kg × 0.5kg × 365日 × 0.022 μSv/Bq ≒8030μSv = 8.03mSv
セシウム
500Bq/kg × 1.5kg × 365日 × 0.013 μSv/Bq ≒3560μSv = 3.56mSv
ウラン
100Bq/kg × 1.5kg × 365日 × 0.047 μSv/Bq ≒2570μSv = 2.57mSv
プルトニウム
10Bq/kg × 1.5kg × 365日 × 0.25 μSv/Bq ≒1370μSv = 1.37mSv
合計
8.03mSv + 3.56mSv + 2.57mSv + 1.37mSv = 15.53mSv

・評価
以上の計算より評価をする。

累積放射線量人体への影響
1mSv一般公衆が1年間にさらされてよい人工放射線の限度(ICRPの勧告)
2.4mSv1年間に自然環境から1人が受ける放射線の世界平均
10mSv世界で最も自然放射線量の多い地域の1年間の自然放射線
日本国原子力安全委員会の指針では被曝累計値がこの値になると一般人の「屋内退避」
50mSv日本国原子力安全委員会の指針では被曝累計値がこの値になると一般人の「避難」
100mSv人間の健康に影響が出ると証明されている放射線量の最低値(発癌率が0.5%増す)
表3 被曝量と人体への影響度の早見表

現在までの計算結果は以下。
大気中放射線被曝量 2.21mSv
吸引による被曝量 2.21mSv
飲料による被曝量 0.48mSv(実績からの予測値)
飲料による被曝量 9.48mSv(規制値ギリギリの水分だけを摂取した場合)
食料による被曝量 15.53mSv(規制値ギリギリの食品だけを摂取した場合)

こうしてみると大気中放射線被曝量と吸引による被曝量は通常より値は高く、規制値1mSvを超えているものの、自然放射線が含まれていることを考えるとそれほど高いとは言えない。ただし気になる人はマスクをすることにより吸引による被曝が大幅に減らせるのでマスクをした方が良いかもしれない。特に年齢が低いほど影響が大きいので、年少者のマスクは有効だろう。飲料による被曝は現状が好転も悪化もしないのであれば高い値とは言えない。問題は不確定要素の大きい食料による被曝である。これについては基本的にコントロールできないし、今後被害が拡大すると予想される。転居をしても食料はどこからでも来る可能性があるので、それほど有効とは言えない。合計年間被曝量は、最良の場合でもマスクをしなければおそらく6~7mSvには達するだろう。しかし最悪の場合でも合計年間被曝量は30mSv弱である。これを高いと見るか低いと見るかは人それぞれの感覚によるが、100mSvには達しないので健康への被害はないと考えられる。ただしこれは1年以内と限定された場合の話で、この状態が数年続いた場合は、特に遺伝などへの影響については何とも言えない。従って政府が食料品の暫定規制値を本当に暫定(1年以内)で終わらせるかどうかが一番大きなポイントになると言えるだろう。
4/06日追記
通常のマスクでは効果が無いという説もあり。


4/06日追記
簡便な計算方法は、大気中放射線による被曝量を単純に4倍にする。誤差は大きいが参考にはなる。


※上記の計算および評価は、茨城県水戸市を例にした場合の計算と評価の「サンプル」です。地域により値が違い、人により食品摂取量が異なり、また評価も人によって厳しかったり甘かったり評価基準が異なるので、鵜呑みにせずにご自身で計算・評価してください。冒頭でも述べましたが、一度やってみると感覚が掴めます。


参考URL
ベクレル(Bq)、シーベルト(Sv)計算・換算(換算機能あり)
http://testpage.jp/m/tool/bq_sv.php
武田邦彦(中部大学) 原発 緊急情報(45) 迷っている人に(被曝は合計)
http://takedanet.com/2011/04/45_14ad.html
外気からの内部被曝のリスクを、ざくっと計算してみた
http://d.hatena.ne.jp/T-norf/20110321/Radiogen2
福島原発今後、食品放射性物質基準値は妥当か
http://cyberbaba.blog57.fc2.com/blog-entry-205.html
放射線被ばく量の計算方法:李玲華・ドイツ重イオン研究所
(ヨウ素、セシウム実効線量係数)
http://smc-japan.sakura.ne.jp/?p=1355
「放射能(Bq:ベクレル)」から「被ばく量(Sv:シーベルト)」への変換について
東大病院放射線治療チーム(ウラン実効線量係数)
http://www.u-tokyo-rad.jp/data/bqsvhenkan2.pdf
european nuclear society Dose coefficient(プルトニウム実効線量係数)
http://www.euronuclear.org/info/encyclopedia/d/dosecoefficient.htm

当ブログ原発事故関連記事
3/18福島原発今後の予測
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乳児ための放射性母乳傾向と対策
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2011/04/14 (Thu) 22:30

放射能が汚しても

放射能が水を汚し大気を汚しても
恐怖や不安や怒りでこころを汚さない


今回は少しだけいつもの路線に戻ります。福島原発事故以来読み始めた方には違和感があるかもしれませんが、お付き合いいただければ幸いです。

冒頭の言葉はベトナムの禅僧ティク・ナット・ハンの日本へ向けたメッセージです。我々は今このことを大切にしなければならないと思います。「人間にどれぐらい精神力・能力があるかは災難の時に分かる」とブッダ(お釈迦様)は言ったそうです。恐怖や不安については、自分自身で判断できないときに起きてくる場合が多いので、今までは事故や放射能の影響について自分自身で判断する方法などを書いてきましたが、今回は怒りに焦点を当ててみたいと思います。

原発事故について、東京電力や政府に対して怒りが湧いてくるのはある意味当然だとも言えますが、それでもやはり怒りは心の汚れです。怒りを善しとしていては心は汚れるばかりで成長はありません。特に、東電だから政府だからというだけで、その内容に関わらずいちいち怒ってはいないでしょうか?何かを言えば言ったで怒り、言わなければ言わないでまた怒る。こういう心は是非の区別をなくしており、怒りの連鎖反応を起こしており、健全とは言えません。

冷静に是非を観ていけば怒りの心は収まり、慈悲の心が湧いてきます。東電にしても政府にしても、相手も自分と同じ人間で、この期に及んで自分の利益や保身だけを考えている人は少なく、落ち度は多々あるにしても、なんとかしようと必死になっている事が解ってきます。それでもまだ間違っていると思ったことだけ、ビシッと指摘すれば良いのです。

そうは言ってもまだ激しい怒りが収まらない、そういう場合は怒りを無理やり押さえ込むのではなく「怒りの瞑想」または「慈悲の瞑想」をお勧めします。過去記事怒りの瞑想汝の敵を愛せよをご参照ください。それでもどうしようもない場合は、原発近辺で直接被害を受けている方でなければ、この問題から距離を置く事が無難でしょう。直接被害を受けている方はそんな事を言っていられないでしょうから、何を相手に要求するのか文章や箇条書きで書いてみると良いでしょう。

冷静になってくると、自分のできること、やるべきことが見えてきます。そしてネガティブな心の状態からポジティブな心の状態に変わってきます。最近は「反原発」ではなく「脱原発」と呼ぼうという動きなどもありますが、そのようにポジティブな心になり、具体的にどうすれば良いかという事に心が向いてきます。怒って文句ばかり言っていた頃と、全く違った自分になることが可能です。

ブッダはまたこうも言っています。

自分に打ち克つことは、他の誰に勝つことよりも優れていることなのです。
慎み深く、平和な気持ちを持ち続けている人は勝利者です。


こういう時だからこそ、これを心の成長に生かしていこうとすることが大切でしょう。生老病死や災難はいつかは必ずやってきて、免れることはできません。そんな場合でも平和な気持ちを持ち続けることが大切でしょう。

瞑想・慈愛  |  トラックバック(0)  |  コメント(4)  |  ↑Top

2011/04/21 (Thu) 22:30

乳児ための放射性母乳傾向と対策

市民団体「母乳調査・母子支援ネットワーク」の4月20日の調査によると、福島など4県の女性9人の母乳の検査をしたところ、4人の女性の母乳から放射性ヨウ素131が検出された。
【マスコミ関係者の皆様へ】汚染の高かった地域のお母さんたちに母乳の検査を呼びかけます

ここには検査データが書かれていないので検査結果を探すと、こちらに結果があった。
中国でも高い関心「茨城県などで母乳から微量の放射性物質」
茨城などの女性の母乳から微量の放射性物質

----データ編----------------------------------------------------------------

千葉県、宮城県、福島県、茨城県の女性9人の母乳の検査をし、4人の母乳から以下の濃度の放射性ヨウ素131が検出された。
(セシウムは検出されなかった。)

居住地1回目2回目
千葉県柏市36.3Bq/kg14.8Bq/kg
茨城県守谷市31.8Bq/kg8.5Bq/kg
茨城県つくば市8.7Bq/kg
茨城県つくば市6.4Bq/kg

補助データ
母乳は乳児食品とみなされるので、乳児食品の暫定規制値を見ると、ヨウ素は100Bq/kg。
0-1歳のヨウ素131の経口による摂取のベクレル-シーベルト換算係数は0.18μSv/Bq。

----傾向編----------------------------------------------------------------

傾向を調べるにあたって、先ず暫定基準値が妥当かどうかを計算してみる。

乳児は毎日約1kgの母乳またはミルクを飲むので、暫定基準値ギリギリの飲料を1年間飲みつづけたとし、年間飲料だけで何mSv被曝するか計算する。

100Bq/kg × 1kg × 365日 × 0.18μSv/Bq = 6570μSv = 6.57mSv

つまり毎日基準値ギリギリの母乳またはミルクを飲みつづけると年間6.57mSv被曝する。それ以外に大気中放射線による外部被曝と大気中に浮遊している放射性物質の呼吸による吸引による内部被曝が加わる。だから決して低い値とは言えない。しかし高いとも言えず、グレーゾーンである。しかし基準値100Bq/kgはあくまでも「最高値」であり「平均値」ではなく、実際には被曝量はもっと低くなるので、基準値としてはまあ妥当と言える。従って神経質になる必要はないが、なるべく基準値よりも低い飲料を飲ませるべきだということになる。

ではどの程度が妥当な「平均値」かを計算してみる。大気中放射線による外部被曝と呼吸による内部被曝を加味しなければならず、これは住んでいる地域によってかなり違うのでなんとも言えないが、母乳またはミルクによる被曝は1mSv(1000μSv)以下に抑えるべきだと仮定して、平均のBq/kgを求める。

1000μSv ÷ 0.18μSv/Bq ÷ 365日 ÷ 1kg ≒ 15.2Bq/kg

これを最初の検査結果と照らし合わせてみる。千葉県柏市と茨城県守谷市の女性の検査値がやや高めではあるが、4人とも心配する値ではないことが分かる。しかし気になるのであれば、なんからの対策をした方がベターと考えられる。

----対策編----------------------------------------------------------------

ヨウ素131などの放射性物質を体内に取り込む経路は3つである。
  1. 飲料からの経口摂取
  2. 食料からの経口摂取
  3. 呼吸からの吸引摂取

このうち母乳に大きな関係があるのは、飲料と食料である。赤ちゃんに安心な母乳を与えたいならば、飲料と食料に気を使った方がベターいうことになる。具体的には以下のとおり。
  1. 水道局の水質データを毎日チェックし、放射性物質濃度が高いときは飲んだり調理に使ったりしない。
  2. 食品を購入する際には産地に気をつける。

水については、濃度の低いときに1、2日分くらい汲み置きしておくか、ミネラルウォーターを常備しておくと良いだろう。だが水道水の放射性ヨウ素の濃度が高いのは一時的現象であり、通常は微量に収まっているので、平均すれば特に問題ないとも言える。水道水を絶対に使わないなどと極端なことをする必要はなく、ニュースになったときに汲み置きやミネラルウォーターを使えば良い程度である。

食品については、産地の方には申し訳ないが、母乳を与えているお母さんに関しては摂取は好ましくないと言える。それ以外の成人については、毎日わざわざ基準値ギリギリの食品ばかり食べるのでなければ、神経質になる必要はないだろう。

なお乳児用粉ミルクを溶く場合には、ミネラルウォーターを使うのは好ましくないという説がある。ミネラル分が多すぎて、赤ちゃんには負担になるからだそうである。

いずれにしても、ニュースで水質汚染が報道された地域に住む乳幼児を抱えるお母さんは、定期的に母乳の検査をした方が良いと考えられる。現時点ではまだ検査体制は整っていないが、おそらくそのうち検査体制が整うと予想される。

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参考URL
福島原発今後の予測被曝量計算方法

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