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2014/03/29 (Sat) 18:00

「脳と瞑想」(プラユキ・ナラテボー/篠浦伸禎著)書評

「最先端脳外科医とタイの瞑想指導者が解き明かす苦しみをなくす脳と心の科学」(本書副題)


近年、瞑想とは何か、瞑想の効果とは何か、などについて医学的・脳科学的・心理学的に解明しようとする試みがなされてきているが、本書もその一環であると考えて良いだろう。ただこの本で特徴的なのは、僧侶と脳外科医の対談がメインとなっていることと、実践的であるということである。

プラユキ・ナラテボーは、日本の大学卒業後タイの大学院に留学し、タイで出家しそのままタイのお寺の副住職になった日本人僧侶であり瞑想指導者である。

篠浦伸禎は、覚醒下手術という患者の意識を保ったまま脳外科手術を行う最先端脳外科医である。

対談ということで、他の書籍とは違った長所と短所がある。長所としては一人で書いたのでは思いつかないであろう発見や発想がある点、短所としては対談ゆえに全体の構成にややまとまりを欠く点が主に挙げられるが、一貫しているのは瞑想を科学的に裏付けしている点である。

つまり、瞑想とは一般に思われているような宗教儀式・マインドコントロール・神秘体験・超能力開発や世俗的能力開発などではなく、「苦しみから抜け出し、自他共に真に幸福に生きるための『調整力』を高めるための科学的・合理的方法である」とし、それを脳科学の立場から裏付けしており、このことは本書のテーマとして非常に重要である。

また瞑想とは一部の修行者のための厳しい修行でもなく、誰もが実践可能な技法であり、実生活で活かすことが重要であると述べられており、そのための具体的方法と方法論、アプローチ・心構えについても述べられている。

さらには、仏教の根本である智慧と慈悲、つまり理性的な向上と感情的な向上が、左脳の進化・成熟と右脳の進化・成熟と対応して考えられるとしており、智慧と慈悲の向上および両者の調整力の向上が自他共の真の幸福に繋がるとして、仏教の根本も科学的・合理的に説明できるとしている。

自他共に真に幸福になりたい人、苦しみから抜け出したい人、瞑想とは何かを知りたい人、実際に瞑想を実践している人には是非読んでいただきたい本である。瞑想とは辛い修行であるとか、退屈な修行であるとか、あるいは危険な修行であるとかのイメージは払拭され、楽しく合理的に行える心のトレーニングであることが理解され、苦しみから抜け出し、自他共に真に幸福に生きるための普遍的な方法であることが理解されるであろう。


「問題は私達が無自覚に反応して、それを貪りや怒りへと発展させて、不安や恐怖感をますますかき立ててしまうこと。心への正しい対応の練習として、瞑想があるのです。」プラユキ(本書帯より)

「僕が考えるに、幸せに生きる鍵というのは、動物的な情動や衝動を、どう上手にコントロールしていくかということだと思います。ドーパミンにコントロールされてはダメなんですね。」篠浦(本書帯より)




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Comment

No title

とても魅力的な記事でした。
また遊びに来ます!!
添え状 |  2014年05月15日(木) 11:43 |   |  コメント編集

No title

添え状さん

ありがとうございます!
最近あまり書いていませんが、また是非いらしてください。
CyberBaba |  2014年05月17日(土) 21:02 |   |  コメント編集

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