2009/03/07 (Sat) 21:00
VMware Tools vs. open-vm-tools
VMware Tools と open-vm-tools のどちらが導入しやすいかの比較。
最初に注意。VMware Tools も open-vm-tools もバージョンがいくつかある。
あるバージョンでは動くが、違うバージョンでは動かないということもよくあり、
必ずしも新しいバージョンが良いとは限らない。
またインストールの方法が異なる場合もある。
Web上の記事を参考にする場合は、必ずバージョンを確認すること。
また、ただインストールでエラーが出ないだけで、
機能が実現していないケースもよくあるので、
本当に機能が実現しているのかどうかを確認すること。
バージョンの話は後日にすることにして、どちらも本来使える機能は同じはずで、
導入、つまりインストールの手間もそれほど違わないなずだが、実際には大きな違いがある。
どちらもインストールすると、以下の機能が使えるようになる、はずである。
・ホストOS、ゲストOS間のシームレスなマウス移動
・ホストOS、ゲストOS間の文字のコピー、カット、ペースト
・ホストOS、ゲストOS間のファイル、フォルダのドラッグ&ドロップによるコピー
・マウスドラッグによるゲストOSの画面拡大(縮小は元からできる)
・ホストOSの共有フォルダをゲストOSで共有(HGFS)
しかし VMware Tools では筆者が試した6つの LinuxゲストOS中全てで、
上記全ての機能が実現したが、open-vm-tools ではまだ成功していない。
理由は以下による。
1.open-vm-tools は、依存モジュールが多すぎる。コンパイルを通すだけで大変である。
VMware Tools は kernel-devel, gcc, make があればコンパイルができる。
open-vm-tools は、依存モジュールが存在しない場合、
configure に --without-x のようなオプションをつけるよう勧めてくるが、
それではコンパイルに成功しても、必要なコマンド、モジュール(複数)が、
単に作成されないだけである。
2.open-vm-tools は、インストール後の設定を自動的にやってくれない。
VMware Tools は、基本的にはインストール時に設定も自動的にやってくれる。
VMware Tools も open-vm-tools も、
作成されるコマンド、モジュールはほとんど同じである。
vmmemctl, vmhgfs, vmware-guestd, vmware-user が、
デーモンとして実行されねばならないのだが、
open-vm-tools は自動的に実行するように設定してくれない。
VMware Tools はスクリプトの作成、ディレクトリの作成などを自動的にやってくれる。
つまり、面倒が多いので open-vm-tools は筆者はまだ動作確認していない。
従って VMware Tools に軍配が上がるのである。
VMware Tools のバージョンと筆者が試した Linux ゲスト OSの動作確認状況については、
後日 VMware Tools 動作確認一覧表で記述の予定。
関連記事
Fedora 10 に VMware Tools をインストール
Vine Linux 4.2 に VMware Tools をインストール
VMware Tools 動作確認一覧表
VMware HGFS mount 設定
最初に注意。VMware Tools も open-vm-tools もバージョンがいくつかある。
あるバージョンでは動くが、違うバージョンでは動かないということもよくあり、
必ずしも新しいバージョンが良いとは限らない。
またインストールの方法が異なる場合もある。
Web上の記事を参考にする場合は、必ずバージョンを確認すること。
また、ただインストールでエラーが出ないだけで、
機能が実現していないケースもよくあるので、
本当に機能が実現しているのかどうかを確認すること。
バージョンの話は後日にすることにして、どちらも本来使える機能は同じはずで、
導入、つまりインストールの手間もそれほど違わないなずだが、実際には大きな違いがある。
どちらもインストールすると、以下の機能が使えるようになる、はずである。
・ホストOS、ゲストOS間のシームレスなマウス移動
・ホストOS、ゲストOS間の文字のコピー、カット、ペースト
・ホストOS、ゲストOS間のファイル、フォルダのドラッグ&ドロップによるコピー
・マウスドラッグによるゲストOSの画面拡大(縮小は元からできる)
・ホストOSの共有フォルダをゲストOSで共有(HGFS)
しかし VMware Tools では筆者が試した6つの LinuxゲストOS中全てで、
上記全ての機能が実現したが、open-vm-tools ではまだ成功していない。
理由は以下による。
1.open-vm-tools は、依存モジュールが多すぎる。コンパイルを通すだけで大変である。
VMware Tools は kernel-devel, gcc, make があればコンパイルができる。
open-vm-tools は、依存モジュールが存在しない場合、
configure に --without-x のようなオプションをつけるよう勧めてくるが、
それではコンパイルに成功しても、必要なコマンド、モジュール(複数)が、
単に作成されないだけである。
2.open-vm-tools は、インストール後の設定を自動的にやってくれない。
VMware Tools は、基本的にはインストール時に設定も自動的にやってくれる。
VMware Tools も open-vm-tools も、
作成されるコマンド、モジュールはほとんど同じである。
vmmemctl, vmhgfs, vmware-guestd, vmware-user が、
デーモンとして実行されねばならないのだが、
open-vm-tools は自動的に実行するように設定してくれない。
VMware Tools はスクリプトの作成、ディレクトリの作成などを自動的にやってくれる。
つまり、面倒が多いので open-vm-tools は筆者はまだ動作確認していない。
従って VMware Tools に軍配が上がるのである。
VMware Tools のバージョンと筆者が試した Linux ゲスト OSの動作確認状況については、
後日 VMware Tools 動作確認一覧表で記述の予定。
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