2013/04/24 (Wed) 22:00
Bodhi Linux 日本語化
・Bodhi Linux の日本語化についての予備知識
Bodhi Linux 2.x.y シリーズは、Ubuntu 12.04 (コードネーム Precise Pangolin)をベースとしている。従って、基本的に Ubuntu の日本語化の方法と同じである。
Bodhi Linux を完全に日本語環境にしてしまうのであれば、Ubuntu Japanese Team のパッケージをインストールするのが最も簡単かつ確実であろう。ただし、多言語環境で使う場合は一部に不具合が出ることがあるようである。
もう一つの方法は、日本語ランゲージパック、日本語インプットメソッド、日本語フォントをインストールして日本語化する方法である。ただしこの場合は、一部の日本語に不具合が出ることがあるようである。
従って、日本語環境に重点を置くか、多言語環境に重点を置くかでどちらかを選択する必要がある。
詳しくは以下の Ubuntu Japanese Team の「Ubuntuの日本語環境」を参照のこと。Japanese Team による追加パッケージの利用方法もこちらに書いてある。
http://www.ubuntulinux.jp/japanese
今回ここでは、多言語を重視した方法、つまり Japanese Team による追加パッケージを使わず、日本語ランゲージパック、日本語インプットメソッド、日本語フォントをインストールする方法について記述する。ただし、Bodhi Linux のバージョンによってやり方が多少異なる。パージョンが新しいほど設定が単純で、古いほど複雑な設定が必要。ここでは執筆時点の最新バージョン 2.3.0 の例で解説する。
・インストールするパッケージ
日本語ランゲージパックは、language-pack-gnome-ja をインストールすると他の必要なパッケージもインストールされる。Firefox のロケールパッケージもインストールされるが、Thunderbird のロケールパッケージはインストールされない。Thunderbird のロケールバッケージもインストールするなら、thunderbird-locale-ja もインストールする。
日本語インプットメソッドは、ibus-mozc で良いだろう。ibus-mozc をインストールすると、他の必要なパッケージもインストールされる。
日本語フォントは好きなものを選べば良い。メジャーなところでは、Takao, IPA, VLなどがあるが、今回は Ume P Gothic C5 Medium を使うことにした。このフォントは fonts-horai-umefont パッケージに含まれている。
インストールするパッケージをまとめると以下。
language-pack-gnome-ja, ibus-mozc, fonts-horai-umefont, (thunderbird-locale-ja)
Synaptic パッケージマネージャまたは、apt-get install コマンドを用いてインストールする。
・フォントの設定
fonts-horai-umefont には、いくつかのフォントが含まれている。この中で、Ume P Gothic C5 Medium を使いたい。そのための設定方法。
ラテン文字以外のフォントの優先順位は、基本的に /etc/fonts/conf.d/65-nonlatin.conf に記述する。(一部のフォントは独自のファイルに記述しているが、そうするとフォントの優先順位の記述が複雑になる。)エディタで /etc/fonts/conf.d/65-nonlatin.conf を開くと3つのセクションに分かれているのが分かる。
<family>serif</family>
<family>sans-serif</family>
<family>monospace</family>
serif は髭飾りのついた書体、sans-serif は髭飾りのない書体、monospace は均等幅の書体である。日本語の場合は、serif にはプロポーショナル明朝体、sans-serif にはプロポーショナルゴシック体、monospace には均等幅ゴシック体を割りあてることが多い。それぞれのセクションの、上にあるフォントが優先される。
筆者の場合は明朝体は好きではないので、serif にもゴシック体を割り当て、また Ume P Gothic の Regular は線が細いので Medium フォントを優先して割り当てた。設定ファイル /etc/fonts/conf.d/65-nonlatin.conf の記述例は以下。
<?xml version="1.0"?>
<!DOCTYPE fontconfig SYSTEM "fonts.dtd">
<fontconfig>
<alias>
<family>serif</family>
<prefer>
<family>Ume P Gothic C5</family>
(中略)
</prefer>
</alias>
<alias>
<family>sans-serif</family>
<prefer>
<family>Ume P Gothic C5</family>
(中略)
</prefer>
</alias>
<alias>
<family>monospace</family>
<prefer>
<family>Ume Gothic C5</family>
(中略)
</prefer>
</alias>
</fontconfig>
一旦ログアウトして再びログインすると設定が反映される。
設定の確認は以下のコマンド。それぞれ設定したフォントが表示されればそれでOK。
fc-match :lang=ja
fc-match serif:lang=ja
fc-match sans-serif:lang=ja
fc-match monospace:lang=ja
・ibus-mozc の設定
1.以下の順で Input Method Settings ダイアログを開く。
Main Menu -> Settings -> All -> Language -> Input Method Settings
2.ダイアログモードが Advanced になっている場合は Basic をクリックする。

3.Use No Input Method のチェックを外す。
4.ibus をクリックする。
5.Setup Slected Input Method をクリックする。
6.Input Method タブをクリックする。

7.Customize active input methods のチェックを入れる。
8.Select an input method をクリックする。
9.Japanese Mozc をクリックする。
10.Add をクリックする。
11.Close をクリックする。
12.Input Method Settings ダイアログの OK をクリックする。
これでシステムトレイにキーボードアイコンが現れ日本語入力が可能になるが、しかし再起動するとキーボードアイコンが消えて日本語入力ができなくなる。これを修正するには以下の処理を行う。
1.以下の順で Input Method Switcher ダイアログを開く。
Main Menu -> Settings -> All -> Preferences -> Input Method Switcher

2.Use IBus (ibus) を選択する。
3.OK をクリックする。
・日本語化
一旦ログアウトし、ログイン画面の Language より ja_JP 日本語(日本)を選択してログインする。これで日本語化されている。他の言語にする場合は一旦ログアウトし、ログイン画面の Language より言語を選択してログインする。(もちろん先に記述した方法で言語をインストールしていることが前提。)
・フォルダの英語化
上記までの状態だと、ホームディレクトリに「Desktop」というフォルダと「デスクトップ」というフォルダの2つができてしまう。英語(Default)でログインしたときはDesktopフォルダ、日本語でログインしたときはデスクトップフォルダが使われ互いに共通していないので非常に不便である。そこでこれを解消する方法。
1.xdg-user-dirs-gtk-update をインストールする。
2.一旦ログアウトし、英語でログインする。
3.「デスクトップ」フォルダを削除する。
4.もう一度ログアウトし、日本語でログインする。
5.この時、フォルダ名を英語にするか日本語にするか訊いてくるので英語にする。
この方法だと Desktop 以外にも Documents, Download, Music, Pictures, Public, Templates, Videos のフォルダができてしまうが、「Desktop」と「デスクトップ」の二重性は解消される。
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Bodhi Linux インストール後作業一覧
2013/04/01 (Mon) 01:15
SynapticCPU高使用率問題解消
欠点はCPUパワーを使い重いことである。特に非力なPCの場合CPU使用率が100%に達し、Synaptic だけでなく他のアプリケーションにまで影響を及ぼし、ほとんどフリーズに近い状態になり、使い物にならない場合がある。
何がそれほどCPUパワーを消費するかというと、Quick filter 機能に問題があるからである。Quick filter は、全てのパッケージにインデックスをつけるため、CPUパワーを消費する。またメモリも消費する。さらに、Synaptic が起動していないときもバックグラウンドで実行される場合があり、そのときもCPU使用率が高くなる。
インデックス化しているプログラムの正体は、/usr/sbin/update-apt-xapian-index で、synaptic 本体からと /etc/cron.weekly/apt-xapian-index から実行される。
CPU高使用率問題を解消するには2つの方法がある。
・パッケージ apt-xapian-index を削除する。
・update-apt-xapian-index の実行優先度を下げる。
以下、2つの方法について解説する。
・パッケージ apt-xapian-index を削除する。
パッケージ apt-xapian-index を削除するとCPU高使用率問題は解消する。削除方法は以下。
sudo apt-get remove apt-xapian-index
ただし副作用がある。Quick filter が使えなくなるので、パッケージの検索をしたい場合遅くなることと、それより重要な副作用として、Synaptic はことあるごとに表示しているパッケージ一覧リストを更新するので、その更新に時間がかかることである。
筆者の古いノートPC(スペックはこちら)では、何かした場合、例えば起動時や Reload の後など、一覧画面が表示されるまで30秒ほどかかる。しかしフリーズしてしまうよりましである。
ならばいっそのこと Synaptic など使わずに、apt-get だけで済ませてしまえば良いと思う方も多いと思うが、最初に記述したように、Synaptic にはパッケージのインストール・アンインストール以外にも便利な機能があるので、全く使わないのはもったいない。状況によって Synaptic と apt-get を使い分けるのが良い選択であろう。
・update-apt-xapian-index の実行優先度を下げる。
これは結構大変な作業である。しかもやってみなければ実際に効果があるかどうか分からない。筆者の非力なノートPCでは、残念ながらやっぱり使えなかった。しかしもう少しスペックの良いPCなら効果があるかもしれない。以下やり方について。
前述のように、update-apt-xapian-index は Synaptic 本体からと /etc/cron.weekly/apt-xapian-index から実行される。従って Synaptic 本体と /etc/cron.weekly/apt-xapian-index の2つを変更する必要がある。
このうち、/etc/cron.weekly/apt-xapian-index を変更するのは容易である。エディタで /etc/cron.weekly/apt-xapian-index を root 権限で開き、次のように変更する。
# Rebuild the index
if [ -x "$CMD" ]
then
if [ -x "$IONICE" ]
then
# ここを変更
#nice -n 19 $IONICE -c 3 $CMD --quiet
$IONICE -c 3 nice -n 19 $CMD --quiet
else
nice -n 19 $CMD --quiet
fi
fi
Synaptic 本体から実行される update-apt-xapian-index の実行優先度を下げるには、Synaptic のソースを入手して自分でコンパイルする必要がある。
ソースの入手先は以下。
https://launchpad.net/ubuntu/precise/+package/synaptic
ダウンロードしたあと解凍し、次のファイルを編集する。
synaptic-0.75.9/gtk/rgmainwindow.cc
889行目からを以下のように変更する。
変更前
char *argp[] = {"/usr/bin/nice",
"/usr/bin/ionice","-c3",
"/usr/sbin/update-apt-xapian-index",
"--update", "-q",
NULL};
変更後
char *argp[] = {"/usr/bin/ionice", "-c3",
"/usr/bin/nice", "-n19",
"/usr/sbin/update-apt-xapian-index", "--update", "-q",
NULL};
次に必要なパッケージをインストールする。(実際は一行)
sudo apt-get install gcc make gnome-common libpango1.0-dev libgtk2.0-dev libapt-pkg libvte-dev xmlto libept-dev
ディレクトリを移動する。
cd synaptic-0.75.9
autogen.sh を実行する。
./autogen.sh
次に configure, make, make install を実行する。configure する際、--prefix オプションをつけておく。その理由は、現在ある Synaptic を上書きしないためである。先ず満足のいくパフォーマンスが得られるかどうか確かめておく必要がある。手順は以下。
./configure --prefix=~/usr
make
make install
エラーが出るかもしれないが、それでもなんとかインストールに成功したら、コマンドラインから Synaptic を起動してパフォーマンスをテストする。
sudo ~/usr/sbin/synaptic
満足のいくパフォーマンスが得られたら旧い Synaptic を削除して、configure からやり直して新しい Synaptic をインストールすれば良いし、パフォーマンスが得られなければ新しい Synaptic をアンインストールすれば良い。
Good Luck!!
追記
update-apt-xapian-index の実行優先度を下げるには、リコンパイルする方法以外に renice コマンドを使う方法がある。そちらの方がリコンパイルするより簡単だろう。しかし試していないので、興味のある方は自分でやってみると良いだろう。
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Bodhi Linux インストール後作業一覧
2013/03/20 (Wed) 13:00
Easystroke 設定メモ
やりたいことは以下。
・第8ボタン(左サイド手前)を Ctrl-C(コピー)に割り当てる
・第9ボタン(左サイド奥)を Ctrl-X(カット)に割り当てる
・第2ボタン(中央)を Ctrl-V(貼り付け)に割り当てる
・第2ボタンを押しながら下へマウスジェスチャを Ctrl-Z(元に戻す)に割り当てる
・第2ボタンを押しながら上へマウスジェスチャを Shift-Ctrl-Z(やり直す)に割り当てる

先ず設定タブを開き、機能を割り当てたいボタンを選択する。
・ジェスチャ・ボタン(G) ボタン 2
これは必ず1つは必要。デフォルトでボタン2なのでそのまま使う。ジェスチャのタイムアウトは「タイムアウトなし」にしておく。
・(インスタント)ボタン8、(インスタント)ボタン9
ボタン8とボタン9を追加する。インスタントというのは、ボタンを押した瞬間アクションが有効になるという意味。つまりジェスチャを割り当てず、ボタンを押しただけでアクションが起きる。

次にアクションタブを開き、アクションを割り当てる。
・ジェスチャ1〜ジェスチャ3
ボタン2に「貼り付け」、ボタン8に「コピー」、ボタン9に「カット」 を割り当てる。こうすると Firefox のボタン8で「戻る」、ボタン9で「進む」が使えなくなるが、筆者の場合はマウスボタンで戻るや進むを使いたくないのでこれで良い。
・ジェスチャ4〜ジェスチャ5
ここは設定の肝。ボタン8とボタン9は同時に押してしまうことがある。ここを設定しないと、Firefox でブログなどを書いているときに問題が起きることがある。何か書いていてコピーやカットをしようとした時、間違ってボタン8とボタン9を同時に押してしまうと、前の画面に戻ってしまい、書いた内容の一部が失われることがある。これを防ぐために、同時に押した時の設定もしておく。
・ジェスチャ6〜ジェスチャ7
ボタン2のジェスチャに「元に戻す」と「やり直す」を割り当てる。

最後に高度な設定のタブを開く。よく分からない項目ばかりだが、「ODSを表示」のチェックを外す。ボタンを2つ同時に押した時に「Ctrl」と表示された青い小さな画面が右上に出るので、それを消すためにチェックは外した。
以上で設定終了。
関連記事
Bodhi Linux 必須アプリケーションのインストール
2013/03/20 (Wed) 02:00
Bodhi Linux サーバとの連携設定とインストール
サーバ側の設定およびインストール
・ssh サーバのインストールと設定
・Leafpad エディタのインストール
・PCManFM ファイルマネージャのインストール
クライアント側の設定およびインストール
・ssh X forwarding の設定
・gFTP のインストール
以下詳細について解説。
・ssh サーバのインストールと設定
先ずやらなければならないことは、ssh でクライアントとサーバで通信できるようにすることである。またCUIだけでなく、GUIも使えるようにしたい。そのためにサーバ側に ssh サーバをインストールし、X(GUI)が使える設定をする必要がある。ssh サーバは Synaptic パッケージマネージャから、あるいは以下のコマンドでイントールできる。
sudo apt-get install ssh
設定についてはデフォルトでも使える場合が多いが、以下の設定ファイルを確認した方が良い。
/etc/ssh/sshd_config
ここで次のようになっていることを確認する。
X11Forwarding yes
またクライアントからスーパーユーザでのログインを許可しない場合は以下に変更する。
PermitRootLogin no
・Leafpad エディタのインストール
Ubuntu 10.04 のデフォルトのエディタ gedit は、サーバで gedit を使っていると、クライアントから起動できない。そのため他のエディタをインストールしておいた方が便利。今回は Bodhi Linux のデフォルトのエディタ Leafpad をサーバ側にもインストールした。Leafpad のインストールは Synaptic パッケージマネージャから、あるいは以下のコマンドでイントールできる。
sudo apt-get install leafpad
なお Linux Mint 13 のデフォルトのエディタ Pluma は、サーバ側で起動していてもクライアント側からも起動できる。
・PCManFM ファイルマネージャのインストール
Ubuntu 10.04 のファイルマネージャ Nautilus、Linux Mint 13 のファイルマネージャ Caja はデスクトップ環境と深く結びついている。Nautilus や Caja をクライアントで開くことも可能であるが、クライアントのデスクトップ背景がサーバと同じ背景になってしまったり、何かと都合が悪い。そのため別のファイルマネージャをインストールした方が良い。今回は Bodhi Linux 2.0.1 のデフォルトのファイルマネージャ PCManFM をサーバ側にもインストールした。PCManFM のインストールは Synaptic パッケージマネージャから、あるいは以下のコマンドでイントールできる。
sudo apt-get install pcmanfm
・ssh X forwarding の設定
サーバ側の環境が整ったら、ssh でサーバにログインできるようになる。先ずサーバのIPアドレスを以下のコマンドで確認する。
ifconfig
次にクライアント側から以下のコマンドでサーバにログインする。
ssh -X サーバのユーザ名@サーバのIPアドレス
ここで -X は X forwarding を有効にするためのオプション。
ログインできたら先程インストールした Leafpad や PCManFM を起動してみる。サーバ側のファイルの読み書きができれば成功。なのでクライアント側では特に設定は必要ないが、-X を省略したい場合には、/etc/ssh/ssh_config か ~/.ssh/config に以下を記述する。
ForwardX11 yes
・gFTP のインストール
上記まででサーバのファイルの読み書きはできるようになったが、サーバ・クライアント間のファイルのコピーはできない。そこで グラフィカルFTPクライアントの gFTP をインストールする。インストールは Synaptic パッケージマネージャから、あるいは以下のコマンドでイントールできる。
sudo apt-get install gftp
なおサーバ側で FTP サーバを起動する必要はない。gFTP は ssh を使ったファイルのコピーができるので、それを使えば良い。
以上でサーバとの連携設定とインストールは完了。
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Bodhi Linux 目次
Bodhi Linux インストール後作業一覧
2013/03/17 (Sun) 18:00
Bodhi Linux Enlightenment 最低限のカスタマイズ
・重なったウィンドウのどこでも一部をクリックした場合、そのウインドウが一番上に来るようにする
・設定ダイアログのデフォルトをアドバンストモードにする
・デスクトップテーマのデザイン変更
・設定ダイアログを最小化最大化できるようにする
・画面のスケーリングの変更
・シェルフのサイズの変更
・ガジェットのインストール
・ガジェットのフォントサイズの変更
詳細は以下。
・重なったウィンドウのどこでも一部をクリックした場合、そのウインドウが一番上に来るようにする
ウィンドウが重なっている場合、デフォルトではウィンドウのタイトルバーをクリックしないと下のウィンドウが一番上に来ない。これは結構不便である。重なったウィンドウのどこでも一部をクリックした場合、そのウインドウが一番上に来るように変更した。変更方法は以下。
Main Menu → Settings -> All -> Windows -> Window Focus -> Click Window to Focus
・設定ダイアログのデフォルトをアドバンストモードにする
設定ダイアログは、ベーシックモードとアドバンストモードの2つを持っている設定項目が多い。デフォルトではベーシックモードが最初に表示され、Advenced をクリックするとアドバンストモードが表示されるようになっている。これを最初からアドバンストモードで表示するよう変更した。変更方法は以下。
Main Menu → Settings -> All -> Settings -> Dialogs -> Advanced Mode
・デスクトップテーマのデザイン変更
デスクトップテーマのデザインは、いくつかのテーマを組み合わせることも可能である。変更方法は以下。
Main Menu → Settings -> All -> Look -> Theme
ここからパーツごとのテーマの選択ができる。
また、新たにテーマをインストールするには以下のページが便利。
bodhi_e17_themes_v2 - Bodhi Linux
ここから直接インストールもできるが、閲覧だけして Synaptic パッケージマネージャからインストールことも可能。Synaptic でキーワード "bodhi theme" で検索すると出てくる。ただし筆者の場合、気に入ったテーマが無かったので、結局自分でテーマを自作した。方法については後日掲載予定。
・設定ダイアログを最小化最大化できるようにする
デフォルトでは設定ダイアログの最大化最小化はできない。これをできるようにした。変更方法は以下
Main Menu → Settings -> All -> Settings -> Dialogs -> Normal Windows
・画面のスケーリングの変更
デフォルトでは画面のスケーリングはなぜか 1.2 になっている。つまり各種スケーリングの設定値より20%拡大されて表示される。表示を厳密に微調整したい場合は混乱が起きるので、これを 1.0 に変更した。変更方法は以下。
Main Menu → Settings -> All -> Look -> Scaling -> Don't Scale
・シェルフのサイズの変更
シェルフとは、Windows で言うタスクバー、他の Linux で言うパネルのことである。このサイズを 28 ピクセルに変更した。変更方法は以下。
シェルフ右クリック -> Settings -> Size -> Height ( 28 pixels )
・ガジェットのインストール
Enlightenment でガジェットとは、デスクトップのガジェットとシェルフのガジェットの両方を指す。シェルフにCPU使用率、メモリ使用率を表示したいので、それぞれのパッケージ cpu と mem をインストールした。さらに、デフォルトの時計は見にくかったので、tclock というパッケージをインストールした。インストール方法は Synaptic パッケージマネージャから、または以下のコマンドでインストールできる。
sudo apt-get install cpu mem tclock
インストールしたガジェットをシェルフに表示するには、2段階の操作が必要となる。
1段階目はモジュールのロードである。
Main Menu → Settings -> Modules -> System -> Cpu -> Load
Main Menu → Settings -> Modules -> System -> Mem -> Load
Main Menu → Settings -> Modules -> Utilities -> TClock -> Load
2段階目はシェルフへの追加である。
シェルフを右クリック -> Contents -> Available Gadgets -> Cpu -> Add Gadget
シェルフを右クリック -> Contents -> Available Gadgets -> Mem -> Add Gadget
シェルフを右クリック -> Contents -> Available Gadgets -> TClock -> Add Gadget
ガジェットの設定を変更するには以下の操作。
シェルフを右クリック -> ガジェット名 -> Settings
ガジェットによってはデザインの変更ができるものがある。デザインを変更したい場合は以下の操作。(ただし、実際に表示してみないとどんなデザインなのかが分からないのが難点。)
Main Menu -> Settings -> All -> Look -> Theme -> Theme Category -> modules/ガジェットのモジュール名 -> Themes -> テーマ名 -> Assign -> Apply
ガジェットの位置を移動するには以下の操作。
シェルフを右クリック -> Begin Moving Gadgets -> マウスでドラッグ
移動を終了するには以下の操作。
シェルフを右クリック -> Stop Moving Gadgets
消したいガジェットがある場合は以下の操作で消せる。
消したいガジェットを右クリック -> ガジェット名 -> Remove
この時間違ってシェルフを消さないように!
消してしまった場合の回復方法は以下を参照のこと。
Enlightenment トラブルシューティング
・ガジェットのフォントサイズの変更
シェルフのサイズを小さくしたので、ガジェットによっては文字がはみ出てしまう。そこでガジェットのフォントサイズの変更をした。変更方法は以下。
Main Menu → Settings -> All -> Look -> Fonts -> Core -> Modules -> Small -> Enable Font Class -> Font -> DejaVu Sans -> Size -> 変更したいサイズ
これでも思い通りにならないフォントがいくつかあるので、いくつかのガジェットはソースを入手し変更した。方法については後日掲載予定。
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Bodhi Linux インストール後作業一覧
2013/03/17 (Sun) 09:00
Bodhi Linux 必須アプリケーションのインストール
・Firefox
・Adobe Reader
・lv
・GNOME Terminal
・Easystroke
・gpaco
詳細については以下。
・Firefox
Bodhi Linux には Midori という軽量ブラウザが標準でインストールされている。しかし不具合も結構あり、異常終了したり、ダウンロードできないページがあったりで、結構不便なことがある。Firefox はかなり重いが、インストールしておけば何かあった場合に便利である。インストールは Synaptic パッケージマネージャから、または以下のコマンドでインストールできる。
sudo apt-get install firefox
・Adobe Reader
PDFファイルを読むためにはほぼ必須。他にもPDFファイルを読めるアプリケーションはあるが、やはり本家の Adobe Reader が不具合が最も少ない。インストールは Synaptic パッケージマネージャから、または以下のコマンドで日本語版がインストールできる。
sudo apt-get install adobereader-jpn
・lv
lv は多国語化ファイルビューアである。Bodhi Linux にはもちろん more や less などのファイルビューアがインストールされているが、lv がやっぱり便利。キーストロークの短く慣れていて、ファイルを見たい時にはつい lv と打ってしまうので、無いと不便。また文字コード変換もできるので、それも便利。インストールは Synaptic パッケージマネージャから、または以下のコマンドでインストールできる。
sudo apt-get install lv
・GNOME Terminal
Bodhi Linux には バージョンによって、Terminology または LXTerminal というターミナルが標準でインストールされている。しかしカスタマイズの点で優れていてかつ使い慣れた GNOME Terminal をインストールした。Terminology や LXTerminal よりやや起動が遅いが、それでもやっぱり便利。筆者の場合必須のカスタマイズは、コピーを CTRl-C、 ペーストを CTRL-V に割り当てることである。ただし、コピーを CTRL-C に割り当ててしまうと、ターミナルの CTRL-C つまり実行中のプログラムの緊急停止が効かなくなってしまう。その場合ターミナルの CTRL-C を使いたい場合は、CTRL-SHIFT-C と打てば大丈夫。インストールは Synaptic パッケージマネージャから、または以下のコマンドでインストールできる。
sudo apt-get install gnome-terminal
・Easystroke
Easystroke はマウスボタンやマウスジェスチャをコマンドやショートカットキーストロークなどのアクションに割り当てるプログラムである。マウスを使いやすいようにするのに便利。インストールは Synaptic パッケージマネージャから、または以下のコマンドでインストールできる。
sudo apt-get install easystroke
設定については以下の記事を参照のこと。
Easystroke 設定メモ
・gpaco
gpaco は Synaptic パッケージマネージャや apt-get を使わずにインストールしたパッケージの管理に便利である。具体的にはソースからインストールした場合や、設定ファイルを書き換えた場合の記録用に使える。要らない人も多いだろうが、筆者はインストールした。インストールは Synaptic パッケージマネージャから、または以下のコマンドでインストールできる。
sudo apt-get install gpaco
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